若いころは趣味に没頭する時間がなかなか取れません。仕事をしていれば休日ぐらいはゆっくりしたいと思いますよね。
子育てが始まれば、休日は子供の習い事などの手伝いなどで自分の時間があまりない・・というのが現状です。
そのため、子供が独り立ちをしたり、仕事もひと段落したころになると趣味の時間を持ちたいと考えるシニア世代が増えてくるのです。時間と気持ちにゆとりが出るので趣味を始めるにはもってこいでしょう。
シニア世代から趣味を始めるメリット
趣味を始めることで新しい出会いがあり、結婚相手が見つかることも珍しくありません。積極的に気持ちが外に向くことで体も健康体を維持することが出来ます。
シニア世代になって趣味を始めることはメリットだらけと言えるでしょう。もしも再婚相手や新しい恋人が出来れば、孤独死を防ぐことも出来るのでお互いにとってプラスになるはずです。
これまで全く関心がなかったことでも、ふとしたきっかけで趣味のひとつになることも珍しくありません。例えば全く無趣味だった人生なのに、友人に誘われてはじめてみたら今では友人より夢中になったという声も多いのです。
趣味に没頭する時間はストレス発散にもなりますし、生きる活力もみなぎってくることでしょう。
以下にシニア世代に人気の趣味を10種ご紹介します。お気に入りの趣味が見つかりますように。
旅行
旅行と聞くと億劫だと思う方もいるようですが、最近は日帰り旅行なども人気があり、年齢問わず時間を見つけては旅行を楽しむ人が増えてきました。国内旅行も国外旅行も、シニア世代にはとても人気があります。
旅行の特徴
毎日暮らしている場所とは違う場所に身を置くことで心身ともにリフレッシュが出来ます。旅先での出会いも旅行の醍醐味ではないでしょうか。
最近は雑誌だけでなくネット上にホームページも開設されていて、各自治体のおすすめスポットや、旅館の魅力などもすぐに検索することが出来ます。
行きたい場所がすぐに見つけられるので、ひとつの旅行を終えるとまたすぐに旅行の計画を立てたくなるという方も珍しくありません。
かかる費用
旅先がどこになるかによって費用は大きく異なります。日帰り旅行なら宿泊代が必要ないので移動に使う交通費があれば充分楽しめます。
国内旅行の場合、例えば羽田から各地へ飛行機を使って移動する場合、片道8,000円から50,000円弱必要になります。
電車を利用するならお得なキャンペーンなどを利用すれば旅費を節約できます。例えばJRの青春18きっぷなら、日本全国のJR普通列車、快速列車の普通自由席をお手頃価格で利用することが出来ます。値段は大人も子供も同じ11,850円です(2018年3月時点)。
青春18きっぷは、1人で5回利用することも出来ますし、友人同士5人で1回利用することも出来ます。飛行機も電車も事前予約を申し込むことで運賃を薄くすることも出来る場合があります。
こんなあなたにピッタリ!
旅先で撮った写真をアルバムにするのも楽しみにひとつではないでしょうか。カメラが趣味という方に旅行好きな方が多いのも頷けますね。
英会話や韓国語などの語学

年齢を重ねても学ぶことで認知症の防止にも繋がります。
英会話などの語学を学べば、例えば海外の映画やドラマを臨場感たっぷり楽しめますし、街で困っている海外の方に手助けできることもあります。英会話をきっかけに異文化に触れて、海外旅行が楽しくなったというシニア世代も増えています。
語学の特徴
直接英会話塾に通って習う方法もあれば、今はパソコンを使ったオンライン英会話を楽しむことも出来ます。
その日によって体調の良し悪しがある場合などは、オンライン英会話なら気兼ねなく学ぶことが出来るでしょう。
英会話教室の先生たちは外国人やバイリンガルの日本人の先生たちばかりなので、本場の英語を学ぶことが出来ます。
かかる費用
英会話塾によって費用に違いがあります。例えば通常コース40分が7,500円という塾もありますし、マンツーマンレッスン80分が17,000円という塾もあります。
こんなあなたにピッタリ!
社交ダンス

優雅な踊りもあれば、アグレッシブに踊るダンスもあるのが社交ダンスです。テレビ番組で有名人が社交ダンス大会に出場している様子や、映画を見て始めてみたという方も珍しくありません。
社交ダンスの特徴
スポーツが苦手で運動をしたことがないという方でも気軽に始めることが出来ます。また、いろんな人と出会いがあるので気持ちも前向きになれるという特徴があります。
社交ダンスを始めたら姿勢がよくなって、あんなに悩んでいた肩こりや腰痛が改善したという驚きの声も聞こえてきます。
運動不足が解消されるだけでなく、姿勢がよくなることで健康体を維持できるのは社交ダンスのメリットのひとつと言えるかもしれません。
かかる費用
社交ダンスを練習するためにダンスシューズが必要になりますが、男性用なら8,000~15,000円前後、女性用なら3,000~15,000円前後で購入できます。
練習着は特に決められていないのでTシャツでもジャージでもOKです。競技会に出るときには衣装が必要になりますが、知り合いから安く譲ってもらうことも出来ます。
レッスン代として、ダンス教室の団体レッスンの場合は月に4回のレッスンで8,000円前後、個人レッスンの場合は30分3,000円~5,000円程度となります。
公民館などで行われているものは、練習会に近い雰囲気で月に1,500~3,000円前後となり気軽に取り組める金額です。
こんなあなたにピッタリ!
運動は苦手だけど体を動かしたいとか、楽しくダイエットをしたいという方は社交ダンスを始めてみてはいかがでしょうか。
山歩き

初心者でも始めやすい趣味のひとつが山歩きです。例えば、運動不足を解消するためにウォーキングを始めたいという場合、近所を歩くのももちろんリフレッシュできますが、景色のいい山を歩けばさらに心身ともに健康になること間違いありません。
山歩きの特徴
山歩きは日本特有の四季を楽しめるというのが何よりの特徴です。目の前に広がる自然が四季ごとに景色を変えるので、山に行くたびに新鮮な気持ちでワクワクします。自分のペースでゆっくり歩けるのも魅力のひとつでしょう。
かかる費用
近所をウォーキングするのとは違うので、本格的な山登りではないにしても、ある程度装備を整える必要があります。例えば靴は、歩きやすくて疲れにくいものを選びましょう。
登山靴の相場は15,000~30,000円です。雨や寒さを防ぐレインウエアは20,000~40,000円、荷物を入れるリュックは10,000~20,000円が相場です。
どれも家にあるもので賄えそうですが、どれも山歩き用に作られたものなので疲れにくいですし、丈夫なので出来れば山歩きを始めるなら買いそろえておきたいところです。
そのほか地図やコンパスなどがあると助かりますし、安全に山歩きをするためにフリースや帽子なども準備しておくといいでしょう。
こんなあなたにピッタリ!
激しい運動は苦手だけど有酸素運動を取り入れて健康を意識したいという方にも適した趣味だといえるでしょう。
フィットネス

少し本格的に体を動かしたいという方に人気のフィットネスは、若い世代だけでなくシニア世代の人気も急上昇しています。体を動かして汗をかくことで体の中の毒素が出ていくので、人間の本能的にスッキリする心地よさが癖になるといいます。
フィットネスの特徴
フィットネスには知識のあるスタッフによる指導が行われるので、効率の良い運動を続けることが出来ます。
また、最近はシニア向けのコースなどを用意しているフィットネススタジオもあるので、同じような世代の人たちと一緒に体を動かせると評判になっているようです。
体を動かして健康体を維持しながら、新しい出会いもあるので趣味としては刺激的ではないでしょうか。
かかる費用
フィットネスによって料金は様々ですが、相場を見ると7,000~15,000円ぐらいの月額料金が一般的のようです。
ちなみに、あまり知られていませんが、フィットネス費用は医療費控除の対象になる場合があります。健康診断などで高血圧や肥満などと診断されたとき、医師の指導で運動を勧められることがあります。
この場合、担当医から運動療法の処方箋を書いてもらって、厚生労働省が指定した運動施設を利用して運動すると実施証明書が発行されます。この証明書があれば確定申告の際に医療費控除を受けることが出来るのです。
普段病院に通っている方は担当医に相談してみてはいかがでしょうか。
こんなあなたにピッタリ!
グランドゴルフ

見た目は一見ゲートボールに似ていますが、それぞれ違うスポーツです。いまシニア世代がゲートボールからグランドゴルフに趣味を変えているという話が聞こえてきます。年齢問わず楽しめるスポーツとして人気が高まっているようです。
グランドゴルフの特徴
集中力や調整力などが必要となるスポーツでありながらルールは簡単なので初心者の方でもすぐに始めることが出来ます。
グランドゴルフ専用のクラブを使ってボールをボールボスとポストに向かって打ちます。ボールはスタートマットに乗せてから打つのがルールです。運動場や公園、河川敷、家の庭などでも出来る手軽なスポーツです。
かかる費用
もしも施設を借りてプレーする場合は、施設の利用料がかかります。ホール数によって料金に違いがあります。
例えば16ホールなら1,000円前後、24ホールなら1,500円前後、32ホールなら2,000円前後が一般的です。この料金には道具の貸し出し料も含まれているため、手ぶらで出向けるのはメリットでしょう。
ちなみに8ホールセットを自腹で買うとなると、セット料金はおよそ40,000~50,000円前後となります。
こんなあなたにピッタリ!
グランドゴルフが終わったらみんなでお昼を食べたり、お茶を飲んだり過ごす時間も楽しみのひとつになるでしょう。
ガーデニング

四季折々の草花が咲き乱れるお庭やベランダがあると、それだけで心に癒しを感じることが出来ます。草花以外にもハーブや野菜を育てる人も増えてきました。自分が育てたハーブや野菜が食卓に並んだ時の喜びはひとしおと口を揃えています。
ガーデニングの特徴
日本には四季があるので、季節が変わるごとにいろんな植物を育てることができる楽しみを実感できます。土に触れるとそれだけで癒し効果があることは科学的にも証明されているので、ガーデニングは年齢性別問わず人気がある趣味のひとつです。
かかる費用
どんな植物をどれだけ育てるのかによって費用も異なります。例えば自分の庭を使って育てるなら苗や種を買うだけですが、ベランダで育てるとなれば土やプランターが必要になります。
もしも本格的にガーデニング用の施工を考えているという場合、庭造りの費用が必要になりますが5万円で出来るタイプもあれば100万円以上お金をかけるお宅もあります。
基本的に苗や種、土、プランターなどを準備すれば始めることが出来るので、ホームセンターや100円ショップなどでも買いそろえることが出来ます。
いきなりあれこれと買ってしまうと失敗した時に大変ですから、少しずつ買いそろえていきましょう。
こんなあなたにピッタリ!
もともとのんびり屋さんの方だけでなく、気持ちがいつも焦ってしまうという方が植物に触れて気持ちを落ち着かせることが出来るでしょう。自然に関心のある方にもおすすめの趣味です。
俳句

なんとなく難しいイメージのある俳句ですが、17文字に思いを込めて人の心を惹きつける魅力があります。世界一短い詩とも言われていて、日本に古くから伝わる文化のひとつが今も広く親しまれています。
俳句の特徴
一般的に俳句には季語を使いますが、四季がある日本だからこそ誕生した文化のひとつではないでしょうか。
日本人特有の美意識や感情を5・7・5、合わせて17文字に込める俳句ですが、無季俳句といって季語を使わない俳句も存在します。
そのため、初心者でもすぐに始められやすいと評判です。
かかる費用
カルチャースクールや公民館の講座のひとつとして俳句教室が開催されていることが多いです。
カルチャー教室の場合は1回あたり1,000円前後、公民館も500円前後とお手軽な料金で参加が出来ます。
また、俳句の通信教育もあり、1回の講座で35,000円前後が相場となっています。通信教育の場合は自宅にいながら学べるというメリットもあります。
こんなあなたにピッタリ!
自分の感情が形になった時の喜びはひとしおです。そして、俳句の発表会などに参加すれば、多くの人の目に触れることになりますから、さらに喜びも倍増でしょう。
陶芸

ガーデニングに少し似ているかもしれませんが、土に触れることで人は高いリラックス効果を得られると言います。
小さいころ泥んこ遊びをしていたころの記憶がよみがえってきて、無心になって楽しめるという声も少なくありません。
自分が作ったものが作品として残る喜びもあるでしょう。
陶芸の特徴
陶芸は専用の道具が必要になるので、自宅で簡単にできるというものではありません。陶芸教室に通うという方がほとんどです。
陶芸の魅力は、使う土が色々あるだけでなく、完成したものに色を塗った時と焼きあがった時の色の違いに魅力を感じるという方もいます。
焼き上がりの色を想像しながら塗る作業が楽しいと感じることが出来たら、すっかり陶芸の魅力にハマっている証拠かもしれません。
中には陶芸にハマりすぎて自宅に窯を作ったという方もいます。自宅に窯があれば、あとは陶芸用の土を取り寄せたり、ロクロは自動タイプ、手動タイプを選ぶことが出来ます。
誰にも習わずにいきなり陶芸が出来るわけではないので、初めは教室に通って基礎を学びましょう。
かかる費用
陶芸教室によって費用に違いがあるものの、例えば回数フリーで週に2回教室を開いている場合、月額3,000円前後で習える教室があります。
チケット制の教室もあり、最初にチケットを買って、あとは教室を利用するたびにチケットを渡すという方法です。
特に着るものなどは特別なものを用意する必要はなく、汚れてもいいもの、またエプロンなどがあるといいでしょう。
こんなあなたにピッタリ!
センスがないから難しい・・などということはありません。何かを作るのが好きなら陶芸の趣味はピッタリでしょう。また、好きなことに没頭するタイプの方は陶芸にハマりやすいようです。
絵画

絵画と言ってもいろんな種類があります。なんとなくイメージ的に油絵や水彩絵などが頭に浮かぶと思いますが、水墨を使った水墨画もありますし、パステルを使ったパステル画もあります。
どんな絵を描いてみたいのか人によってさまざまでしょうし、色々チャレンジしてみたいという気持ちからいろんなタイプの絵画を楽しむのもよいでしょう。
材料がそろえば自宅でも簡単に出来る趣味なので、忙しい時間の合間をぬって出来る趣味のひとつでもあります。
絵画の特徴
頭の中に思い浮かんだ風景をそのまま絵に描くのも、実際にその場所に行って写生するのも楽しいのが絵画です。
これまで絵を描いた経験が全くないという方でも、例えばテーブルにあるリンゴやミカンをスケッチすることから始められます。
一度描いてみると、もっと上手に描いてみたいという気持ちも湧いてきますし、そこから絵画教室に通うようになったという方も珍しくありません。
教室に通うメリットは絵画の基礎を学べることです。基礎を学ぶことが出来たら、あとは自分流に好きなようにキャンパスに絵を描いていける楽しさを実感できることでしょう。
かかる費用
絵画教室に通う場合は、
- 絵画教室への入会金
- 月謝
- 筆や絵の具などの道具費用
などが必要になってきます。もしも展覧会などに出品する場合は出品費用もかかります。最初は入会金と月謝、道具代を用意しましょう。
ちなみに入会金の相場は3,000~5,000円、月謝の相場は3,000~5,000円、道具は一式そろえると2,000円前後となります。
もちろんどんな絵画教室に通うかによって費用も異なります。とりあえず自宅で自分なりに楽しみたいという場合は道具代だけで済むので手軽に始められるでしょう。
腕前が上がってくると誰かに見てもらいたいと思うもので、その場合は展覧会に出品することで願いが叶います。一般的に展覧会の出展は1作品出品すると10,000円前後、2作品は15,000円前後かかります。
こんなあなたにピッタリ!
もちろん、同じ趣味を持っている友人同士が集まって絵を描くのも楽しいもので、お互いに品評しあう時間もまた楽しみのひとつになるでしょう。
まとめ

若いころはただ漠然としか見えていなかったシニアライフも、年齢を重ねてくると老後のことが急に現実味を帯びてきます。不安な気持ちのほうが大きくなり、その不安がストレスに感じてしまうこともあるでしょう。
だからこそ趣味を持つことが大事なのです。趣味を持つことで人生に楽しみを見つけることが出来ます。
趣味そのものが楽しいのはもちろんですが、趣味を通じてたくさんの出会いもあるのです。「まさかこの年になって新しい友人が出来るなんて!」と驚くことでしょう。
人と人とのつながりがあれば孤独感から解放されます。気持ちにゆとりが出来るので不安もなくなることでしょう。
シニアライフは決して暗いものではなく、趣味を持つことでこれまで以上に楽しい生活を送ることが出来るのです。シニア世代だからこそ楽しめる趣味をぜひ見つけてみませんか?
